お家のフルリノベ、こだわりは細部まで
“細部をこだわる”は大変だけど大切
前回の記事では、家が完成するまでのリノベーションの道のりをご紹介させていただきました。
今回はディティール部分(壁紙・ドア・床)の決め方についてご紹介したいと思います。
大きな設備機器(キッチン・浴室・トイレ)などが決まったら、壁紙や床といったディティールを決めていきます。家づくりでは、決めることがたくさん。業者さんからいっぱい質問が来て、どんどん決めていかなければなりません。
慣れない作業ですし、時間に追われて「なんでもいいです」と言ってしまいそうになりますが、このディティール部分をしっかり考えて決めないと、まとまりのない家になってしまいます。
そこで、私が行った工程とこだわった部分をまとめてみたいと思います。
壁の色で雰囲気は大違い
部屋の壁紙を選べる賃貸物件や、DIYで壁紙を貼りかえるのが今や当たり前の時代。以前住んでいた賃貸物件では全面ホワイトの壁に飽きてきて、壁の一部分に壁紙を貼っていました。
また、棚を付けたり、ファブリックボードを掛けたりしてホワイト壁の単調さにリズムをつけていました。
壁の色で部屋の印象は変わります。ですから、自分が家づくりをするならば絶対自分の好みの壁にしたい! と常々思っていました。
憧れは塗装、モルタル、漆喰……ですが、予算の関係で壁紙しか選べませんでした(涙)。そのため、柄ではなく単色の壁紙をチョイスすることに。
カタログを見た後は早速壁紙のサンプルを取り寄せ。
寝室はホワイト×ネイビー、サニタリースペースは全てホワイトとすぐに決まりましたが、一番過ごす時間が長いリビングダイニングの色がなかなか決まりませんでした。
ちなみに家づくりの際にインテリアの参考にしたのは、某コーヒーショップ。その店内の壁色はブラウンでした。コーヒーの色に溶け込むカラーなのかもしれませんね。当初リビングはグレー壁にしたいと考えていましたが、このコーヒーショップのインテリアを見てコーヒーブラウンも候補に加わりました。
最終的に候補に残ったのは、次の2パターンの組み合わせです。
A4サイズのサンプルと睨めっこ。しかし、このサイズだけでは決めきれず、最後は現場で大きいサイズのサンプルを手配してもらい決めることになりました。
現場での壁紙決めは晴れた日の昼間に実施! おかげで候補それぞれの違いが歴然と表れたのです。
候補1のカラーリングは意外にも青っぽく見えて寒い印象を受けました。一方、候補2のカラーリングは、柔らかく暖かい印象。夜に白熱球に当たっても雰囲気が出そうだな、と想像できました。
こうして、コーヒーブラウンをアクセントウォールにしてその他(壁と天井)をブラウンがかったグレーにすることにしました。結果、カフェのように大変落ち着ける空間ができました。
先程少しふれたのですが、落ち着いた雰囲気のリビングダイニングに対し、寝室は北欧っぽくホワイト×ネイビーで少し可愛らしい雰囲気に。
寝る部屋は寒色にすると良いと聞いたことがありますが、気持ちを静かに寝やすい空間に仕上がりました。